スピリチュアルアート 心の中の宇宙 マルチバース

コスモス・アート
心の中の宇宙・マルチバース
2019年個展開催時額装版

※2019年個展開催時に発表した「マルチバース」は旧版になりますが、額装した雰囲気はこのようなイメージとなります。

「心の中の宇宙マルチバース」を描くきっかけ

宇宙と心の仕組みを色々考いる時に浮かんできたイメージを絵にしてみました。
当時、コズミックフロントという宇宙番組に夢中で、宇宙の不思議や神秘性に心惹かれていたのです。

コズミック フロント NEXT「宇宙の果てのミステリー」

心と宇宙は別のものであって別のものではない、そういう認識から絵のタイトルを「心の中の宇宙、マルチバース」にしています

心の中の宇宙ってなに?

心なのになぜ宇宙が関係するの?と思われてるかもしれません

悟りを開いて偉大なる仏陀となられたゴータマ・シッダールタ

古代ギリシャの哲学者の祖であるソクラテス

平安初期の真言宗の開祖 空海(弘法大師)


こうした歴史ある偉人の方々は「宇宙即我」という神秘体験を経験されたと伝えられています

宇宙即我とは自分の魂が宇宙大まで拡大し、宇宙も自分自身であったのだ、という禅定体験のことです

空海の宇宙即我を体験したエピソード

空海(774~835)
平安初期の真言宗の開祖。弘法大師とも呼ばれる。仏法を求め、入唐し、清竜寺の惠果に師事して、灌頂(かんじょう)を受け、秘宝を授けられた。主著「十住心論」

空海は讃岐の国(香川県)の佐伯一族に生まれ15歳で上京しました
大学明経科に入ってたちまち俊才ぶりを発揮しました

空海「仏の教えとはこの世の栄達のための手段ではない。
釈尊が悟りを開いたときに体験されたことそのものを私も体験したい」

そして空海は出家した釈尊にならって四国の山野を彷徨うのです。
四国徳島の南部で滝行に打ち込んでいた空海は、徳島(阿波)の大滝山で一人の修験者に会いこう言われます

修験者「おまはん(あなたは)滝で修行する人と違う。
おまはんは空と海の見えるところで修行なさるのがふさわしい方じゃ」

この修験者は霊能者であり読心力がありました

修験者「南へ下り、日和佐の村までは浜づたい、そこからは手斧を持って山道を切り開きながら南へ向かいなされ
鬼の出る国 土佐の室戸八崎(むろとざき)には途中で毒蛇に食われなんだら二日で着      くはずじゃ」

このころ空海は虚空蔵求聞持法(こくうぞうぐもんじほう)という一種の超能力体得の秘宝に夢中になっていたのですが、滝行ではまだ神通力を得ることができませんでした

そこで空海は修験者に言われた通り、山伝いに土佐、室戸崎に向かいます

「かつて釈尊が菩提樹下で中道の心で禅定に入る修行を続けた後悟ったように、私もここで悟りを得たい」

空海は懐に入れた焼き米と山中で採ってきた木の根っこを食料として約二十日間瞑想行をしております

奇蹟は15日目の明け方頃に訪れました禅定中の空海の体が小刻みに揺れ、その体がみるみるうちに大きくなり、洞窟を抜け出し、土佐のあらなみを眼下に見下ろします。
やがて驚いたことに明けの明星が、巨大に転じた空海の口の中に飛び込んできたのです。
彼はこの時宇宙即我の神秘体験をしたのでした
空海が20歳と7か月の頃であったと思われます。

この神秘体験をした後 彼は、宇宙大になった自分が見た空と海のイメージをもとに
「空海」と名乗るようになったのです

そしてそれ以後 霊視能力や霊聴能力がつき実在世(天上界)の霊たちと語り始めるようになります。

以上、宇宙即我に至った空海のエピソードでした。
空海の名前自体がそういった意味を含んだものだったんですね。

これはだれしも得る神秘体験ではないでしょうが、このエピソードは私達の心、魂と宇宙が関係していることを表しているのではないかと思います。

つまり、人体を覆う魂の中心部分である心が「ミクロコスモス」であり、宇宙が「マクロコスモス」で、それは一体であるから心と宇宙の構造は一緒なのかな?と….

過去の偉人にもそういった共通認識があるあたり、かたくなに否定は出来ないのではないでしょうか?

宗教的な教えで霊的世界や心を理解し、科学的な探求で自然科学などの宇宙を追及していくうちに、心と宇宙の関係が解明されていくのではないかと考えています。

絵に込めたメッセージ

宇宙を創世した根本仏に思いをはせるは
我々人類を創造された根本仏に思いをはせることと同じ、
この宇宙にも法則があって運営されているように、私達の心も正しき霊的人生観のもと生きていくことで、より素晴らしい人生が花開く
根本仏の御心に合わせて心の中の神秘力の目覚めを促す

心に時間は関係ありません。
あなたは現在に生きていながら心の中では過去を思ったり、未来を思ったりしています

三つの時間軸のどれを意識していますか?
正しく過去を見なければ正しい未来も見えてきません。

なぜなら過去と未来は別物ではなく、一体だからです

3の時間軸は回転しています。
3つの時間は一体であり、過去現在未来もあなた自身です。

さぁ、そこで重要なのは、回転する時間軸を照らしている光に注目することです。
この光は心の中の宇宙の最も純粋なる光です。

この光は宗教的に言えば根本仏、根源神からの光であり、心の中の宇宙(ミクロコスモス)や外宇宙(マクロコスモス)を創造している根源的な聖なる光です。

この光で時間を照らしてみることで、時間軸が黄金に輝きはじめ、正しい現在を認識することが出来ます

根本仏である光から出ている八つの花びらに注目して下さい。
八つの花びらは光を正しく認識するためのガイドです。

お釈迦様、仏陀が示した「正見、正思、正語、正業、正命、正精進、正念、正定」を意味しています。

そこで忘れてはならいのが最も重要なファクターである光を信じる心、正信(根本仏)です。この正信と八正道で過去・現在・未来を見つめることで最も美しい創造が成されるということをこの絵では伝えています

この光はあなた自身を生かしている光であり、存在を許している光であり、永遠の生命エネルギーです

光からのメッセージにフォーカスして下さい。フォーカスし、受け入れ、信じることで初めて光へのガイドが始まります。

光で過去を見るということは根本仏の愛を意識した上で見るということです。
そこに「感謝」が出てきます。

過去に感謝を感じるようになると、未来に「希望」が見えてきます。

その「希望」があなた自身なのです。

つまりは、根本仏への光を意識することで感じる過去への「感謝」と未来への「希望」で「黄金の生き方」が出来るようになるということをこの絵は伝えています。

以上、インスピレーションメッセージはこんな感じです

※この作品のタイトルにある「マルチバース」とは理論物理学的に言えば多元宇宙論 複数の宇宙の存在を仮定した論説であり、

スピリチュアル的に言えば、心の中の宇宙であり、パラレルワールドであり、可能性の宇宙であります。

たくさんの気泡を描いたのは念いの玉、創造された宇宙玉を描きたかったからです。これがマルチバースです。

絵の解説

絵の中心に描かれているのは心の中の宇宙です。
私達は天の川銀河に住んでいるので天の川銀河を描いていますが、
黄金の丸宇宙を描いてもよかったかなと思います。※記事の一番下に掲載しました

その中心から放射状に流れてくる光は根本仏の光を表現しています
心の中の宇宙、別名、潜在意識とも言い換えることもできます

その潜在意識と顕在意識の境目に「想念体」という透明な丸帯(テープレコード)があります。上記の文字入りの図に赤文字で「想念体」と記してある位置です

想念体とは?

大きく見れば人類の過去現在未来の時間を記録したレコード、小さく見れば、各人の魂の記録を収めているレコードです。
スピリチュアル界ではアカシックレコードと呼ばれることもあります。

一種の記憶テープで、過去から現在までに思ったこと、行ったことの全てが記録される場所です。この想念体のテープは根本仏の御心にかなった思いと行いであれば心の中心から放たれる根本仏の黄金の光に染まります。

悪しき思いと行いでいると想念体のテープは醜い色になる

悪しき思いと行いだとその逆で、醜い色、煤けた灰色や黒い色で染まってしまい、根本仏の光を遮ってしまいます。
この想念体が何色で染まっているかでその人となりが分かってしまう仕組みです。

過去現在未来の三つの時間軸

上記の図の黄金に輝く三つのダイヤモンドが過去・現在・未来の時間軸を表しています
普通、時間は現在から未来へ単一的かつ一方通行的に進むものだと考えがちですが、実はそうではありません。

アインシュタインが発見した相対性理論によると、時間は延びたり縮んだりするものであるし、ブラックホールに近づけば近づくほど時間はゆっくりになることから重力によっても変化します。時間には科学的に分析しても色々な秘密が沢山ありそうです。

心の仕組みや宇宙のことを考えると時間はクルクル回転しているイメージが私の中にあり、終りも始まりもなく循環しているのではないかと思う時があります。
なぜなら認識によって過去にも未来にも意識が飛ぶからです。

マウリッツ・エッシャー

宇宙の秘密や無限の循環を表現しているであろう画家マウリッツ・エッシャーの絵は時間の無限循環を表現しているように私には見えますし、結構得ている表現なのかもしれません

参考マウリッツ・エッシャー
エッシャーは、2次元の平面上に3次元の空間を描くだまし絵など錯視を使った作品や、数学的アプローチで無限の循環を描いた作品などが有名です。
イギリスの物理学者ロジャー・ペンローズが発案した無限ループの図案も同様です
参考ペンローズ・タイル

エッシャー「滝」

過去を正しく反省するこで想念体のテープが黄金に輝く

この三つの時間軸をどう認識するかで想念体のテープの色も変わっていきます
現在只今の思いや行いによって想念体のテープの色が変わるということです
想念の種類によって「色」が変わります。※色情→どきついピンクなど

そして時間は相互に関係しあい回転しているので想念体のテープ全体が色づいていくイメージです。

悪しき思いと行いを正せば想念体のテープは透明になり、根本仏の光を通すようになります。

お釈迦様が説いた『八正道』で思いと行いを反省することが許されていることから
それを八枚の花びらで表現しています(イメージは蓮の花)
この八正道に関してはまた別途、詳しく記事にしたいと思います。

七色の意味

七色光線

薄くて非常に分かりにくいかもしれませんが、根本仏の光が分かれた七色光線を表現しています。

黄色  最も尊い色である黄金を表しています。仏法真理のイメージ
白   ヒーリング、救いのイメージ
赤   善悪を峻別する正義のイメージ
紫   礼節や従順のイメージ
青   思考や合理性、智叡のイメージ
緑   自然や調和のイメージ
銀   科学技術の進歩のイメージ

色には傾向性があって意味を持つものなので、上記の意味合いで描きました

マルチバースを気泡で表現

絵のタイトルにマルチバースとつけていますが、このマルチバースは絵にある沢山の気泡で表現しています
無限の宇宙、無限の可能性を表しています。

解説は以上です。

絵をみた最初の印象や直感も大事だと思いますので、解説は流すように読まれても構いませんw

皆様の癒しに繋がったり認識向上や何かのヒントに貢献出来ましたら幸いです。

心輝く

心輝く
心輝く

心輝く
光と空間と時間で構成された
その美しさと懐かしさを知っている
何て素晴らしいのだろう
何て愛おしいのだろう

あぁ
私達は限りなき叡智とともに
永遠の魂修行を通して
心輝く素晴らしさを
思い出していくのだ

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